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MIKAWACHI


嘉泉製陶所

‐kasenseitoujyo-

〒 859-3155 
長崎県佐世保市三川内町685-1

素焼きのお皿に絵付けをする作業を体験できる「嘉泉製陶所」さん。今回は、三川内焼き絵付け体験と店主である金氏葉子(かねうじようこ)さんにお話を伺いました。

こういう風になかなか入りにくいところだったり、交通の便が悪かったりしたら、お買い物じゃないとここに来られないと思ってらっしゃる方いらっしゃるじゃないですか。だから、お買い物をして、そのまますぐ帰られたりするので、来られた時に絵付けする間、絵付けのコツなどをお教えしつつも、なんか好きなお話があったら、歴史の話とかをお聞かせして、三川内焼きをやっぱり好きになっていただきたいっていうのが一番ですね。

普通はお皿とコップの絵付けで、「描いてください」っていうだけのところとかあると思うんですけど、うちの場合は、素焼きの場所を見ていただいて、その中の生地からご自身で選んでいただいて、描いていただくようなこともしてるんですよ。それから、来られた時に跡地からずっと歩きながら、ちょっと歴史をご説明して、うちに入っていただいたりとか…そういうのが魅力なんじゃないですかね。

三川内の魅力は、今にあればもっと良いんですけど、やっぱりどうしても歴史にあるんですよ。陶器は山の土を使ってするものですけど、三川内で焼いてる磁器は、石を砕いて小さくして、それを粘土状にして焼くんですね。そういう産地がこの肥前地区には、有田焼、波佐見焼、伊万里焼ってあるわけなんですけど…その中で三川内の特徴はなにかというと、江戸時代に平戸藩の御用窯だったんですけど、平戸藩主が城内に鹿野派の絵師を置いて、絵で本を描いて、陶工たちは絵付けをする時に、その型が決まっていて、それを写しとってたわけなんですね。その他にも、陶工たちは、江戸時代には武士の身分をいただいて、ただ絵付けをすることに専念できていたという産地なんですね。そういうところが成り立ちとして、きちっとした基本に基づいた仕事をしてるというか…。それでいろんなことに取り組んでいるという点で、三川内の特徴になっていると思うんですよ。

金氏さんへのインタビュー後に、Iターン移住をされた陶磁器絵付け作家の林民和(はやしたみかず)さんにもお話を伺うことができました。

来たのは京都からなんですけど、出身は長崎の時津なんですよ。京都に15年くらいいたんですけど、長崎だからっていうよりは、陶芸する環境が整っているから、この先考えるといいかなっていうことで移住しました。

そうですね。この辺、肥前地区っていうんですけど、三川内に限らず、有田とか波佐見とか。まぁ、肥前地区が結構材料が揃うっていうのがありましてですね。京都ってあんまり材料が揃わないんですよ。元となる生地とかが生地屋さんとか京都になくて…。肥前地区もかなり減っていて無くなりつつあるんですけど、まだかろうじてあるんで…それもあってっていう感じですね。

僕、大学出てからなんで、25、26くらいから始めたんですよ。結構遅くて、始めるのが。今だとそんなに遅くないんですけど…。大学出た後に、1回くらい好きなことしてみたいなっていう感じで…就活もしてたんですけど、あまり気持ちが乗らなかったというか、今の子たちと違うんであれなんですけど、僕たちの時、割とその大学で専門性学ばずに、文系ならなんとなくこういう感じだったので、そういう就職先だったから漠然としてたし…。僕、1年間、海外に行って戻ってきたので、同級生は先に卒業してたんですけど、同級生を見てて、みんな結構良いところに就職決まってるのに、それはそれできつそうっていうか…理想と現実の(笑)そんな良いところ入っても、多分ついていけないだろうなっていう気持ちが若干してたんですよね。良いところ入ったら入ったで難しいし、サラリーマンとか多分。向いてないかもなみたいなことをぼんやり思いながらだったんで…そういう時に、やっぱり何をしても人より劣ると思ってたんですけど、それでも好きなことだったら、まだついていけるかなみたいな。粘って頑張ろうと思えるかなっていう気持ちがあったんで、サラリーマンとかよりは、そういうのを1回してみて、だめだったらそれまでかなってくらいの(笑)割り切ってっていう感じですかね。

僕は仕事が手描きなので、手描きの採算値でいうと、やっぱり他所より絵付けの技術が高いかなとは思いますね。他産地に比べて…。京都って穂先が短い筆で絵を描くんですけど、そういうのって線が細く描きやすいんですけど、ちょっと線がかたいんですよ。三川内は、穂先が長くて、穂先が長いとやわらかい線になるんですよ。細くても線がやわらかいっていう感じなんで。そういうところには結構憧れてて、いいなって。全然そういうのは勉強してないんですけど、いずれはそういうのしたいなというか…。陶芸的にはいいなと思いました。


くつろぎカフェ

-kutsurogi cafe-

〒859-3151
長崎県佐世保市三川内本町169
tel: 0956-30-7122
営業時間 : 10:00 – 16:00
定休日 : 火

カフェと雑貨の販売をしている「くつろぎカフェ」さん。カフェで食事をし、店主である福田さんにお話を伺いました。

別に古民家でカフェをしようという考えは全然なかったんですけど、元々雑貨っていうか古いものが好きで、それを何か活かせる…まあ、向こうでも学生の時にバイトはしてたことあるから、できるかなと思って。今はネットで対面しないでものを売る時代だけど、やっぱりこうやってお客さんと直接喋ったりするっていうのが…お父さん、お母さんは昭和やろ?もちろん。昭和の人がまだ7割りおるんですよ、人口の。だから、やっぱりみんな昭和が良かったって結構言うんですよね。今、レトロなものに若い人が憧れたりするのも、昭和やん?昭和はやっぱり人と喋って、売る世界。だから、カフェをしてる楽しみってそこですかね。お客さんから直接「美味しかった」とか色々言ってもらえること。

色々三川内の人たちと関わって、まちづくりとかもあったんですよ。まちづくりはお金がおりてきたりするわけよ。億単位やで?でも、お金があるときは、みんなガーっとなんかしようっていう風になるねんけど、お金っていずれなくなるやん。そうしたときに、みんな離れていく。だからまちづくりしてて、よそ者なんで、完全アウェイな社会なんで、下から話はしてるんですけど、年寄りがまだ君臨してるわけよね。どこにも。その人たちから「そんなんしてもいっちょんつまらんやろ」とか言われたら終わり。「あぁ、そうですか」としか思わん。別にそれに歯向かってまでしようとか思わんし、それが今よく言われるローカルルール…。ていうのがあるから、魅力は自分で見つけていくしかないのかなと思って。だからまちづくりのために店やってるわけじゃないし、自分の生活もあるし。それをやってて、県外からとか見つけてきてくれた、たまたま佐世保に来られた東京の方も、「見つけました」って言ってくれはったりしてね。そうすると、やっぱり嬉しいじゃないですか。そういうことです(笑)

三川内よろづ『米屋』

-mikawachiyorodu komeya-

昔、三川内駅近くにあった米屋旅館を改装した、「三川内よろづ『米屋』」さん。手作り雑貨や喫茶等、2階はイベントスペースとして利用可能。

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